ねじ歯車(スパイラルギヤ)
目次
減速機構や、搬送機械などで使われる歯車「ねじ歯車」について解説します。
ねじ歯車とは
ねじ歯車は、英語では「Spiral Gear(スパイラルギヤ)」や、「Screw Gear(スクリューギヤ)」と呼ばれることもあります。
形状は歯すじが軸に対して斜めにねじれており、「食い違い軸」の動力の伝達に使用されます。
ねじ歯車の特徴
ねじ歯車とは、「はすば歯車」の扱いを特殊にした歯車ともいえます。はすば歯車は、歯すじが軸に対して斜めにねじれている(つる巻き線状)形状の歯車です。歯同士が螺旋状になっているため、連続した噛み合いになり、強度や静穏性に優れています。
「ねじ歯車」は「はすば歯車」と違い「平行軸」ではなく、「食い違い軸」であることが特徴です。「食い違い軸」とは、歯車の軸が平行でなく、交わらない軸間に動力を伝える歯車のことで、ねじ歯車以外では、「ウォームギヤ」、「ハイポイドギヤ」が該当します。
用途としては、負荷があまりかからない状況において、減速機構として使用するほか、動力の方向を変えたい場合にも使用します。反面で負荷の重い箇所や、振動の強い箇所では歯の噛み合いがなめらかにならないため、大きな動力の伝達には向いていません。
ねじ歯車の仕様
株式会社前田精密製作所では、平歯車、はすば歯車(ヘリカルギヤ)、内歯車(インターナルギヤ)、傘歯車(ベベルギヤ)、ラック・ピニオンギヤ、ねじ歯車、ウォーム・ウォームホイールなど、特注品・オーダーメイド歯車を製作しています。金属だけではなく、樹脂歯車にも対応いたします。
加工可能モジュール
モジュール m=0.04~5.0の歯車製造が可能です。
特に得意としているモジュールは、2.0以下で、小モジュールのギヤを中心に加工しております。
最大外径
外径は、米粒大~Φ600までの歯車加工設備をそろえております。
主要設備は~Φ100までの小型歯車に特に注力しております。
検査
歯車の検査にはまたぎ歯厚、オーバーピンによる測定など歯車の単体精度測定に加え、マスターギヤを用いて実際のかみ合い状態を検査する、両歯面かみ合い試験機を導入しています。その他、3次元測定器・真円度測定機、画像測定機などを含めた総合的な試験検査も可能です。
(一般的な表記 ねじ歯車 、スパイラルギヤ 、スパイラルギア 、スクリューギヤ 、スクリューギア)
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