傘歯車（ベベルギヤ）

交差軸

2022.12.02

自動車、ロボット、医療機器など幅広い産業用機械で使われる歯車「傘歯車」について解説します。

傘歯車（ベベルギヤ）とは

傘歯車の読み方は「かさはぐるま」、英語では「Bevel Gear（ベベルギヤ）」と呼ばれます。その名の通り、傘のような円錐形の見た目から「傘歯車」と呼ばれています。

回転軸が平行ではなく、相互に交わっている為、伝達の方向を変えることができます。

傘歯車同士を使用し、回転軸の向きを変えることができます。交差角は90°が一般的です。自動車や工作機械、ロボットなどにおいて、回転のかかる力を任意の角度方向に変えたい場合などに使われます。

そのほか、「平歯車」と同様に摩擦を受けにくいため、強度が高く、動力伝達率にも優れています。

傘歯車は、次の種類があり、特徴はさまざまです。

ストレートベベルギヤは「直歯傘歯車（すぐばかさはぐるま）」とも呼ばれ、噛み合う歯筋が直線であり、軸受けの簡略化も可能な、シンプルな構造が特徴です。

軸方向へのスラスト荷重が少ないので、スラスト荷重の対策に使用されることが多いです。

スパイラルベベルギヤは「曲り歯傘歯車（まがりばかさはぐるま）」とも呼ばれ、ピッチ円錐上で曲線の歯すじをもっていて、噛合いは滑らかに連続して進行します。また、回転速度が速くても騒音や振動が少ないことが長所です。

回転数は変えずに、力のかかる向きを直角（90度）にしたい場合に使用し、噛み合う歯数が1：1のものをマイタギヤと呼びます。

株式会社前田精密製作所では、特注品・オーダーメイド歯車を製作しています。金属だけではなく、樹脂歯車にも対応いたします。

モジュール m=0.04～1.0の傘歯車製造が可能です。

外径は、～φ50までの小型歯車に特に注力しております。

（一般的な表記　傘歯車、ベベルギヤ、ベベルギア）

各種特注品・オーダーメイド歯車を製作いたします。

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